昨日は眠気が強すぎて机に向かえませんでした・・・
<学習内容>
ルーティングの方法
○スタティックルーティング
管理者が手動でルータにルーティングする。そのため、手間がかかるが帯域やCPUへの負担が少ない。
(config)#ip route 宛先ネットワーク サブネットマスク ネクストホップ 出力インターフェイス [アドミニストレーティブディスタンス値]
ip routeコマンドは複数せっていできるので、設定を間違えた場合はnoをつけたip routeコマンドで削除する必要がある。
・デフォルトルートの設定
(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 ネクストホップ 出力インターフェイス [アドミニストレーティブディスタンス値]
○ダイナミックルーティング
ルータ同士がルーティングテーブルの作成に必要な情報を自動でやりとりする。ルータ同士が自動で情報をやりとりすることでトラフィックが増え、回線に負荷がかかるが、耐障害性や設定の手間の軽減など、大規模ネットワークでのメリットが多い。
・ルーティングプロトコル
ルーティングプロトコル|メトリックの値
RIP|ホップ数(ルータをまたぐ個数)
OSPF|帯域幅から計算するコスト
EIGRP|帯域幅、遅延、信頼性、負荷、MTUを使う場合メトリック
BGP
IS-IS
・メトリック
宛先ネットワークまでの距離。最もメトリックの小さいルートが優先される。
・アドバタイズ
ルートの情報を隣接ルータに通知すること。ダイナミックルーティングでルータ同士が交換しているルート情報をルーティングアップデートという。
○IGPとEGP
・IGP
IGPは自立システム内(AS)で経路情報を交換するためのルーティングプロトコル。インターネットサービスプロバイダがASにあたる。RIP、OSPF、EIGRPがIGPに分類される。
・EGP
異なるAS間で経路情報をやり取りするのがEGPで、BGPはEGPのひとつ。
○ルーティングアルゴリズム
最適なルートを計算する考え方
・ディスタンスベクタ型
ルーティングテーブルの情報を交換し、ベルマンフォード法というアルゴリズムで距離と方向を基に最適経路を選出する。
・拡張ディスタンスベクタ型(ハイブリッド型)
ディスタンスベクタとリンクステート型の特徴がある。アルゴリズムはDUAL。
DUAL:宛先までのすべてのルートのメトリックを計算する。帯域幅、遅延、信頼性、負荷、MTUの5の値にK値をかけて計算する。その中からメトリックが小さいルートを最適なルート(サクセサ)とする。予備のルート(フィージブルサクセサ)も用意する。
・リンクステート型
インターフェイスの情報を交換し、SPFアルゴリズムで最適なルートを計算する。OSPFとIS-IS。
○アドミニストレーティブディスタンス
どのルーティングプロトコルで得た情報を最適な経路としてルーティングテーブルに登録するかを判断するための基準。この値が小さいほど優先度が高い。
プロトコル|アドミニストレーティブディスタンス値|コード
接続されているネットワーク|0|C
スタティックルート|1|S
eBGP|20|B
EIGRP|90|D
OSPF|110|O
IS-IS|115|i
RIP|120|R
iBGP|200|B
・フローティングスタティックルート
スタティックルートのアドミニストレーティブディスタンス値はデフォルトで1となり、プライマリルートとして使用する形になる。アドミニストレーティブディスタンス値を変えることで、普段はダイナミックルーティングプロトコルを利用し、障害発生時などにスタティックルートを使用することができる。このスタティックルートをフローティングスタティックルートという。